■ Q3-6 自己資金が無いので融資により開業資金を確保できますか?

「融資にも種類がありますが一般的には
自己資金無くして融資を受ける事は難しいと思われます」





開業資金確保の窓口として、「金融公庫や地方自治体の公的融資」や
「民間金融機関の直接融資」など手段は幾つかありますが、特に民間金融機関の場合、
新規の融資利用は保証人や担保など、よほど準備できないとまず無理でしょう。

ですのでここでは公的融資について触れさせて頂きます。
その公的融資ですが、実際のところ民間金融機関に比べれば幾分借りやすいという事実は
あっても、「公的融資だから簡単に借りられる」、という思いこみは誤りです。



●「計画的」な自己資金の準備

一般的に開業しようとする時、「自己資金+融資=開業資金」というケースが多いと思います。

中には開業資金を少しも融資に頼ることなく、自己資金のみで実行できる方も
いらっしゃいますが、実際には多くの方が融資制度を利用されると思います。


例えばですが話を分かりやすくする為、開業資金を1000万円で計画したと仮定します。
そこで現状で自己資金=500万円を持っているとした場合、足りない分=500万円となります。
この足りない部分を 「融資制度」 を利用して確保することになります。

(*注 : あくまでも一例です。
       自己資金300万円、融資額700万円というケースもあるでしょう)



このように自己資金だけでは足りない分の資金調達として公的融資制度を利用するわけ
ですが、結論から言うと自己資金がなければ「基本的に」融資は受けられません。
(*注 : 無理ではないようですが相当の準備が必要で、通常は難しいと思って下さい)


ふつう、金融公庫や自治体の開業融資制度を利用するためには、一般的に必用とされる
自己資金額の目安は、総予算の1/2、また制度によっては1/3程度「必用」とされています。
(*詳しくは必ず各窓口でご確認ください)


そして、その自己資金額の多さが、その開業計画に対する「計画性や信用度」に反映され、
融資を受けようとする際に、ひとつの有利な判断材料となりますので、自己資金額が多くて
困るということはありません。


逆に言えば、自己資金が無いとなれば
「あなたは本気で開業したいのか?」と、そもそも事業に取り組む姿勢自体が
疑問視されかねない、という訳です。



ここで話は少し戻りまして
「計画的な自己資金の準備」と冒頭にありました。
では、その計画性が必用な訳とは・・・・ですが、融資担当者が通帳を確認します。
その際に、「毎月少しずつでも計画的に貯金してきた形跡」 があれば
「計画性・人間性・努力・熱意」などが見て取れ、それが評価されるからです。
   
例えば、通帳の記帳内容に、


     ・ どこからか一時的に借り入れた「まとまったお金」と、

     ・ 定期的に「コツコツと貯めたお金」、



この両方を比べた時、もし皆さんが 「貸す側」 だったとしたらどちらをより評価しますか?
この様に捉えてみればご理解頂きやすいのではないでしょうか。


「努力して貯めたお金には熱い気持ちが入っています、そしてそれが伝わります」
夢の開業に向けて頑張って下さい!



 
 −補 足−

 * 融資を受けようとする際は、単に自己資金だけあれば良いのではなく、
    その他、「事業計画書・面談」内容からも、計画性、発展性、熱意等が評価され
    バックアップすべき人であるか、という点を見られます。
    
 * いかに多くの融資額を引き出すか、が大事なのではありません。
    ご自分の開業計画に必用(最小限)な額であるべきことは当然です。
    必要以上の資金を借りる必要性はありません。

    時々、開業後の軌道にのるまでの期間の不透明さから、心配のあまり「運転資金」を
    必要以上に多く設定する方がいらっしゃいます。

    ご心配の気持ちは分かりますが、借入金が多くなればそれだけ返さなければなりません。
    ですから、返済のこともしっかりと見据えた事業計画なくして、必要額を割り出すことは
    できません。
 
*関連項目 :